エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(EVERY THING EVERY WHERE ALL AT ONCE)略して、エブエブが、アカデミー賞7部門を受賞。話題沸騰だ。
そして、アジア系俳優の受賞者が二人も同作品で出たことで、アジア旋風でも、話題を集めている。
今まで、ユニバース世界が主流だった現代社会において、多次元世界があるのでは?という最新物理学の提示から見えてきた、多次元世界の可能性。マルチバースの世界を今作品が描き出すことで、その多様性、柔軟性、無限の可能性を爆発的に描き切っている。
唯一無二の世界であるユニバースの世界を窮屈に感じるほどに、人類は、飛躍し拡大し続けているということの裏返しとも言える、今作品の快進撃。人々の心を打つ何かが描き出されていたと言って良い。
今までの映画は、ユニバース。それを俯瞰して見た時に、見えるものがマルチバースという位置づけだ。
ある意味で脈絡のない世界が、何か一つの線だけでつながる奇妙な接合。
そこから見えてくるのは、無限の可能性。その先にあるのは、カオスの中にも一定の安定があるということ。