気がつくと頭部を負傷して意識を失っていた男が仮説トイレで目を覚ます。
男は建築家フランク。リゾートホテルの建設現場で爆破祝賀の式典に来ていたのだが、なぜか横倒しになった仮設トイレの中で目を覚ます。
朦朧とした意識の中で記憶の一部が吹っ飛び、仮設トイレに缶詰状態になっているこの異常な状況をのみ込めないでいるフランクだったが、事態は急を要する最悪の状態にあった。
トイレの周りには大量の解体用ダイナマイトが仕掛けられ、34分後の午後2時ジャストに爆破が行われることを知る。とてつもなくヤバイ状況にいる中で、非常事態を生き延びるためには、誰かに助けを求めるか、もしくは自力で脱出しかなかった。
だが、彼にはトイレに釘付けとなる状況があった。右腕に鉄筋が突き刺さって動けないうえに、友人である市長候補の地元有力者ホルストの邪悪な陰謀が明らかとなり、様々な助けを求め、危機を逃れる試みを行うが全てが失敗する。時間だけが空しく過ぎていく。刻一刻と爆発のリミットが迫るなか、絶体絶命のフランクに打つ手はあるのだろうか?