エスター(2009年)

待望の子どもを妊娠したものの不幸にも流産で亡くしたケイト(ヴェラ・ファーミガ)とジョン(ピーター・サースガード)は、悲嘆に暮れる日々を送っていた。

流産した悪夢とトラウマに日々苦しみ続け、夫婦関係も亀裂が入り、限界を迎えていた。

そんな中、子供をかすがいに以前の幸せな日々を取り戻そうとした彼らは、養子縁組を取ることに決めた。

地元の孤児院を訪問し、そこで出会ったエスター(イザベル・ファーマン)という可愛らしい少女をとても気に入った彼らは、彼女を養女として迎え入れることに。

しかし、日々、生活を共にするにつれ、どこか大人びいた表情をふと見せることにケイトオは気がつく。

エスターの表と裏の二面性の顔を垣間見ることになるにつれ、ケイトは、エスターに警戒心・猜疑心を抱くようになっていく。その不安は、思いもよらぬ方向へと展開することに。

少女が持つしたたかさと憎しみ、願望が徐々に狂乱を引き起こしていく。