ケープ・フィアー(1991年)

映画史に残る金字塔を打ち立てた最古・スリラー映画。

14年間ゴリゴリのゴッツイ受刑者共がのたまう監獄生活を終え、たった一つの目的を果たすためにシャバに出所した精神病質者の狂人マックス・キャディ。

彼は自分の心の奥底から沸き起こる自然の怒りが現世にぶち任せたことに対する事件に対して、救えなかった弁護士、サム・ボーデン にメラメラと復讐の炎を燃やしていた。

平凡なエリート市民のサムは、徐々に狂人マックスの締め上げに苦しみ出す。

愛する家族の身に危険が及ぶのではとサムは不安を感じるようになる。

サムの家庭は、狂人マックスによって、亀裂を生じるようになる。

サムは、なんとか法律で家族を守ろうとするが、法律上、妻 と娘 を守る方法がないことを知り、致し方無く、狂人マックスとの全面対決を決意する。決闘の場をケープ・フィアーに移す。平穏で美しい田園牧歌的な風景と裏腹に、憎悪渦巻く惨劇が幕を開ける。演技実力はのロバート・デ・ニーロが、硬派なニック・ノルティを相手に、どのような狂人劇を演じるのか、見ごたえのある作品となっている。

今作品もロバート・デ・ニーロのデ・ニーロ・アプローチが光る作品となっている。

徹底的に肉体改造した筋骨隆々の肉体美が、恐怖の復讐魔マックスの恐ろしさをよりいっそう引き立たせている。

容赦無用の憎悪が牙をむく時、非暴力主義の市民がいかにに立ち向かうべきかを問う。