年を時間換算してみる

”時は金なり”ということわざをよく聞く。

しかし、なかなか時間の概念は、頭に入りづらい。

先日、グループディスカッションに参加した時に1日を円換算するユニークな考えを聞いた。

1日は単純に86,400円である。

そのゆえんは、1日を秒換算すると60秒✕60分✕24時間=86,400秒となるから、

1秒を1円とすると86,400円となるという考え方だ。

だから、一日を有効に活用して、86,400円分の価値を作りましょう!ということだ。

この話を聞いて、時間の概念について、考えが取り憑かれてしまった。

時間の有限、貧富の差の無い皆平等な所など、時間は、まさに一番価値ある代物ではなかろうかと。

生きるという中で、影のようにピッタリと張り付いて、絶対に離れないものが時間だ。

その時間が有限であるならば、その時間の概念をしっかりと理解してこそ、人生は有意義なものになるのでは?

と思った次第だ。

なんと!1年間は1日16時間起きているとして、約6000時間しかないのだ!

1年間で約6000時間しか、起きていない人間。

ショートスリーパーで一日4時間しか寝ない人でも、7000時間くらいしか起きていない計算になる。

10年で6万時間しか起きていない!

50年で30万時間しか起きていない!

100年で60万時間しか起きていない!

年を時間換算で算出してみると、なんとガッカリな数字が並ぶことか!

私は計算する前まで一生の間に1億時間くらいあるのでは?せめて、1000万時間くらいはあるだろうくらいの感覚でいた。

しかし、実際に計算してみると、恐ろしいほど少ない時間しか、人間は生きていないことが判明した。

100年間、24時間起きていたとしても、100万時間に満たない。87万時間しか無いのだ。

起きている時間だけでみれば、70万時間に満たない。

トンデモナイ数字である。

年を分換算でも50年間で1725万分しかないのだ。

年を秒換算すれば、少しは満足行く数値が出てくる。

10年は、2.1億秒。

50年で10億秒。

100年で21億秒。

どうだろうか。

億単位くらいは贅沢にほしいものだ。

人間は秒で物事を考えられるのだから、秒換算の方が正しいようにも思う。

何事も一つのことを極めて、達人の域に達するためには、およそ3万時間くらい必要だと言われている。

約5年間という見積もりだ。

そのため、人生において、達人として極めるには5つくらいしか極めることができないと言われている。

こうした、時間単位で年間を計ると恐ろしいほど人生は短いことに気がつく。

時間換算であっこの1時間は、俺の人生の30万分の1を消費しているのだなと思い至ると、

時間の貴重さ、有り難さをひしひしと実感できるのではなかろうか。