▼概要
南国タイのタムルアン洞窟にて、季節外れの豪雨が起きる。
運悪く洞窟探検を楽しんでいた少年サッカーチームの一団。
突然の土砂降りで洞窟の入口は冠水し、出ることができなくなることに。
4km以上も入り口から離れた洞窟の奥地に避難した少年たち。
当日夜には、早くも救出作戦が行われるも、入り組んだ洞窟内は、
激しい豪雨による激流が生じ、助け出すことを阻んでいた。
1週間以上も救出に手をこまねいていた中、イギリス人レスキューを職業とする2人が立ち上がることになる。
迫る雨季の到来を前に、未だかつて行われたことのない究極の救出作戦を試みることになる。
▼感想
救出劇というものは、実に大変であるということを率直にわかる映画だと言える。
21世紀にもなって、あらゆるものが進化して便利になっていると思っている中で、一度、自然の驚異にさらされた時に、人は無力であったことに気付かされる。
ちょっとした環境の変化が、人命をこうもたやすくも危険にさらすことに繋がるとは。
ましてや、救出するような人的所作を行うことさえも、阻んでしまう恐怖。
タイムリミットが迫るというところにおいても、創意工夫が必要となること。
実話を映画として表現することで、貴重な経験が明確に残り、多くの人々に自然と対峙する際の危機意識の大切さを目の当たりさせてくれる作品だ。