ミッシングID(2012年)

筋骨たくましいスポーツが得意な高校生ネイサン。

両親の熱心な支援もあって、レスリング、ボクシングが得意なスポーツマン好青年のハイスクールライフを満喫していた。

ある日、自分の幼い頃の歴史を振り返る授業課題を受けて、幼い頃の写真を探すがあまり無いことに気づく。

面白半分で誘拐の疑いのある失踪児童のサイトを除いてみると、そこには13年前に疾走した少年の写真が。13年後の予測写真を見た時、ネイサンは青天の霹靂を受ける衝撃が。

どこにでもあるごくごく普通な一般家庭で暮らしている自分が、なぜ失踪児童となって、サイトに掲載されているのか?

自分は、一体どこの誰なのか?自己嫌悪に陥るつつも、自分の過去に疑いを持ち始めた時、暗殺集団が自宅を襲撃することに。ネイサンは、天性の危機回避能力を存分に発揮して、幼なじみの少女を助けつつ、危機を乗り切る。だが、彼の周りの人たちが、次々と死亡することに。

どこにでもある普通の高校生の日常が、全てなにかの陰謀の力によって、仕組まれたものであることを知り、愕然とするネイサン。

自分の敵も味方もわからないまま、我が身の命を守るため、懸命に逃走劇を繰り広げる。

危機を脱出する本能が呼び覚まされたネイサンは、修羅場を次々と乗り切るたくましさを見せるのだが。

自分の出生がわからないまま、ただひたすら危機を脱し、壮絶な逃亡劇を演じる中、彼が手に入れたものは危険な情報であった。潜在していた驚異の戦闘能力と、国家を揺るがす<ある暗号>。

高校生風情で国家規模の陰謀になぜ自分が関わっているのか?

なぜ命を狙われ、巨大な組織に次々と追われるのか?

全て闇のベールに包まれていた<嘘>に打ち勝ち、ネイサンの真実は、見つけ出せるのか?

幼い頃に失われた記憶が呼び覚まされた時、衝撃の真実を知ることに――。