データベースは、SQL *PlusやSQL DeveloperといったEM Express以外のOracleツールでも管理でいる。SQL *PlusやSQL DeveloperはEM Expressとは異なり、データベース管理専用ツールではないため、一般ユーザもしようできるが、管理者がデータベースの起動・停止を行ったり、管理作業をおこなうために使用することも可能。
SQL *Plus、SQL Developerは、Oracleソフトウェアとともにインストールされる。
▼SQL *Plus とSQL Developer
ツール名 | 説明 |
---|---|
SQL * Plus | SQLコマンドベース(コマンドラインインタフェース)のツール。 |
SQL Developer | SQL * Plusのグラフィカル・バージョン。GUI操作でOracleデータベースのオブジェクトにアクセスしたり、データベースの管理作業を行うことができる。 |
■SQL *Plusの起動方法
SQL *Plusを起動するには、ターミナルを開き、OSのコマンドプロンプトから次のコマンドを実行する。接続する前にoraenvスクリプトを実行して、環境変数ORACLE_SIDに接続先のインスタンス名を設定します。
▼oraenvスクリプトによる環境変数の設定
$ . oraenv
▼SQL *Plusの起動
sqlplus /nolog
connect ユーザ名/パスワード [as sysdba | as sysoper]
▼SQL *Plusの起動
コマンド | 説明 |
---|---|
sqlplus/nolog | /nologオプションを指定すると、データベースに接続しないでSQL *Plusを起動する |
connect ユーザ名/パスワード | 指定したユーザでデータベースに接続する |
as sysdba | as sysoper | as sysdbaMATAHA as sysoperオプションを指定すると、管理者権限を持つユーザで接続される。 |
■SQL *Plusの使用方法
SQL *Plusでは、対話的にコマンドをすることも、パッチモードで使用することもできる。SQL *Plus内からOSのコマンドを実行することもできる。
■対話モードのSQL *Plusの使用
対話モードのSQL *Plusを使用する場合は、データベースユーザとしてログイン後、SQLコマンドを直接入力する
■バッチモードのSQL *Plusの使用
バッチモードでSQL *Plusを使用する場合は、先にテキストエディタなどでバッチファイル(拡張子:.sql)を作成して、SQL *Plusのプロンプトから@ファイル名を指定して、実行する。バッチモードでは、ファイルに登録されている複数のSQLをまとめて実行できる。
▼SQL *Plusのバッチファイルの実行
@ファイル名
■OSコマンドの実行
SQL *PlusでOSコマンドを実行するにはhostコマンドを使用する。
▼SQL *PlusでOSコマンドを実行
OSのlsコマンドを使用して、SQL *Plusを実行しているディレクトリやファイルを表示する。OSのmorEコマンドを使用して、ファイル内容を表示する。
■SQL Developerの起動方法
SQL Developerを起動するには、ターミナルを開き、OSのコマンドプロンプトからSQL Developerディレクトリ($ORACLE_HOME/sqldeveloper)にナビゲートして、sqldeveloper.shを実行する。接続する前に、環境変数ORCLE_SIDに接続先のインスタンス名を設定しておく。
▼oraenvスクリプトによる環境変数の設定
$ . oraenv
▼SQL Developerの起動
$ cd $ORACLE_HOME/sqldeveloper
$ sh sqldeveloper.sh
■SQL Developerの使用方法
■DBAナビゲートを使用したデータベース管理