Oracleデータベースサーバにネットワーク経由で接続するために必要な前提条件と、OracleのネットワークコンポーネントであるOracle NETを操作する必要がある。
■ネットワーク構成の概要
クライアントからネットワークを介して、データベースサーバに接続するには、データベースサーバとクライアントが下記の前提条件を満たす必要がある。
対象 | 前提条件 |
---|---|
データベースサーバ | ・クライアントにアクセスできるネットワークでサーバが稼働中であること。 ・Oracleデータベースがインストールされていること ・TCP/IPプロトコルサポートがインストールされていること。 ・リスナーが構成されていること |
クライアントコンピュータ | ・データベースサーバにアクセスできるネットワークでクライアントコンピュータが稼働中であること。 ・Oracleクライアントがインストールされていること ・TCP/IPプロトコルサポートがインストールされていること |
■Oracle NETとは
Oracle NETは、データベースサーバに関するネットワーク機能を提供するコンポーネントのこと。ネットワーク製品群であるOracle NET Servicesの1つであり、OracleデータベースソフトウェアやOracleクライアントソフトウェアをインストールすると一緒にインストールされる。
クライアントがネットワークを介して、データベースサーバへ接続する際は、Oracle netを使用する。Oracle netをクライアントとデータベースサーバの両方にインストールすると、Oracle NETによって、クライアントとデータベースサーバ間の接続が確立され、メッセージが交換される。
■データベースサーバへの接続方法
クライアントからデータベースサーバに接続する方法として、下記の方法がある。
・クライアント/サーバアプリケーションによる接続
・Webクライアントによる接続
クライアント/サーバアプリケーションによる接続では、クライアントとデータベースサーバの両方にOracle NETをインストールする。
Webクライアントによる接続では、クライアントはWebブラウザを使用して、Webサーバに接続する。
データベースの処理が必要な場合、Webサーバがクライアントの代わりにデータベースに接続して、処理を行う。そのため、データベースサーバから見たクライアントは、Webサーバになる。
この方法では、Webサーバとデータベースサーバの両方にOracle NETをインストールする。