Oracleの推奨バックアップ計画を使用すると、増分更新バックアップ機能を利用した自動バックアップ計画を実装する、効率的なバックアップとリカバリが可能になる。
増分更新バックアップ機能とは、データファイルのイメージコピーをレベル1の増分バックアップでロールフォワードして、新たなイメージコピーを作成する機能です。
これにより常に、最新のレベル1の増分バックアップを取得したSCNまで、定期的にロールフォワードされます。
これにより、イメージコピーの内容は、最後のレベル1の増分バックアップ時点で取得したデータファイルの全体バックアップと同等になります。
そのため、毎日増分バックアップを取得している場合は、メディアリカバリのために一日分を超えるREDOログを適用する必要がなくなるため、メディアリカバリの所要時間を短縮できます。
■推奨バックアップ計画を使用したバックアップ作成
推奨バックアップ計画を使用して、バックアップを作成する場合、下記手順となる。
1.計画の1日目
データファイルの完全なイメージコピーバックアップを作成します。
2.計画の2日目
データファイルのレベル1の増分バックアップを作成します。
3.計画のN日目(3日目以降)
N-1日目に作成したレベル1の増分バックアップを完全なイメージコピーバックアップに適用します。これにりり、N-1日目のレベル1の増分バックアップが作成された時点に、イメージコピーバックアップをロールフォワードします。
このイメージコピーバックアップをリストアすると、最後に適用されたレベル1の増分バックアップのSCNで作成されたデータファイルのバックアップをリストアした場合と同じ結果になります。
その後、新たにデータファイルのレベル1の増分バックアップを作成します。
RMANのバックアップジョブは、夜間にスケジュールすることもできるので、適切な時間にスケジュールします。
・Oracle社の推奨バックアップ計画を使用すると、データベースの変更をアーカイブREDOログファイルからデータファイルに適用するよりも高速にリカバリすることができる。
・推奨バックアップ計画では、増分バックアップおよび増分更新バックアップ機能が利用される。
・増分更新バックアップ機能とは、データファイルのイメージコピーをレベル1増分バックアップでロールフォワードする機能である。