DBCAでデフォルトのテンプレートを使用して、デフォルトの設定でデータベースを作成すると、そのデータベースは、NOARCHIVELOGモードになります。高速リカバリ領域を構成して、データベースをARCHIVELOGモードに変更するため、下記の手順を実行する。

[1]クライアントからターゲットデータベースに接続する。SYSBACKUP権限が付与されたデータベースユーザとして接続するには、次のコマンドを実行する。

指定している一重引用符、二重引用符は、両方とも必要である。

[2]高速リカバリ領域の場所とサイズを確認する。高速リカバリ領域の場所は、DB_RECOVERY_FILE_DEST初期化パラメータ、高速リカバリ領域のサイズは、DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE初期化パラメータで確認できる。

必要に応じて、場所およびサイズを指定する。

SQL> SHOW PARAMETER db_recovery

高速リカバリ領域の場所およびサイズを指定するには、下記コマンドを使用する。

▼高速リカバリ領域の場所指定

SQL > ALTER SYSTEM SET DB_RECOVERY_FILE_DEST = ‘ディレクトリ名’;

▼高速リカバリ領域のサイズ指定

SQL > ALTER SYSTEM SET DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE = ‘サイズ’;

[3]データベースをAECHIVELOGモードにするには、下記の操作を行う。

①SHUTDOWN IMMEDIATEコマンドを使用して、データベースを停止する。

②データベースをバックアップする(失敗時などに元に戻すため)

③STARTUP MOUNTコマンドを使用して、マウントモードにする。

④データベースをARCHIVELOGモードに変更する。

⑤データベースをオープンにする。

⑥SHUTDOWN IMMEDIATEコマンドを使用して、データベースを停止する。

⑦データベースをバックアップする(制御ファイルがARCHIVELOGモードとなってからの初めてのバックアップ)

⑧STARTUPコマンドを使用して、データベースをオープンする。