RMANでは、バックアップに関する設定および、バックアップ方針を構成できる。

■RMANの設定を表示する

現在のRMANの設定内容を表示するには、RMANプロンプトでSHOW ALLコマンドを実行する。

■ディスク設定

バックアップをディスクに格納するように設定する場合は、下記コマンドを実行する。

CONFIGURE DEFAULT DEVICE TYPE TO DISK;

Oracleデータベースとメディア管理ソフトウェアを統合すると、バックアップをテープに直接格納することもできます。Oracle社が提供しているメディア管理ソフトウェアは、Oracle Secure Backupです。

■制御ファイルおよび、サーバパラメータファイルの自動バックアップ設定

データファイルのバックアップ時に制御ファイルやサーバパラメータファイルも自動的にバックアップする場合は、下記コマンドを実行する。

CONFIGURE CONTROLFILE AUTOBACKUP ON;

■保存方針の設定

長期間にわたりバックアップを作成し続けていると、古いバックアップは不要になります。容量も圧迫するため、不要なバックアップファイルは、極力定期的に削除して、容量の負荷を低減させることが理想となります。

バックアップの必要/不要を識別するための保存方針を設定できます。

保存方針は、リカバリ期間または、冗長性のいずれかを基準に設定できます。

バックアップおよびアーカイブREDOログファイルの保存期間を、7日前から現在までの特定の時点でリカバリができるように設定するには、下記コマンドを実行します。

CONFIGURE RETENTION POLICY TO RECOVERY WINDOW OF 7 DAYS;

冗長性の設定では、RMANが保持する各データファイルの全体バックアップまたは、レベル0の増分バックアップおよび、制御ファイルのバックアップの数を指定できます。

これらのバックアップの数がREDUNDANCYの設定を超えると、RMANは古い方を余分なバックアップとみなし、不要とします。(デフォルトの保存方針は、REDUNDANCY 1 )

2世代分のバックアップを保存するように設定する場合は、以下のコマンドを実行します。

CONFIGURE RETENTION POLICY TO REDUNDANCY 2;