IT国家に邁進する日本。最先端ビジネス都市として、世界屈指の大都市を築く東京において、絶体絶命の危機が迫る。
東京湾・羽田沖に派生した究極の危機震源。
突如として、東京湾アクアトンネルが地獄の口を開けたかのように巨大な轟音を鳴り響かせて、大量の浸水に巻き込まれ、崩落する。
原因不明の大惨事が発生した。
最大級の危機管理体制を敷く首相官邸では、総理大臣以下、閣僚が早急に参集され、緊急大会議が開かれていた。
内閣官房副長官・矢口蘭堂は、口角を引きつらせながら、口泡を飛ばしつつ、海中に棲む巨大生物による可能性を指摘した。
一同に介した政府上層部たちは、矢口の意見を一笑に付す。長丁場の厭戦ムードが早々に立ち込めた中、海上に巨大不明生物の姿が露わになる映像が飛び込んでくる。
一同度肝を抜かして、慌てふためく政府関係者が手を震わせながら、情報収集に追われ急かされる中、謎の巨大不明生物はモコモコと巨大イモムシとなって、大都市を破壊しながら上陸していく。
平穏な日常生活を送っていた無辜の市民たちの前に突如現れ出た、巨大なイモムシ?
整備整頓された世界屈指の大都市区画は、次々と無惨に破壊され、なんの躊躇もなく、止まることを忘れ、無惨に破壊し、進んでいく。
政府は怒号散らして、緊急対策本部を立ち上げ、あらくれ無法者怪獣を退治すべく、自衛隊に防衛出動命令を連発発動していた。
そして、ついに川崎市街にて、“ゴジラ”(夕方5時過ぎだったから?)と名付けられたその巨大不明生物と、自衛隊との一大決戦の対峙が成る。最新鋭近代兵器が火を吹き、冷えた溶岩のような岩肌に弾薬が派手に炸裂する。
だが、焼け石に水の如く、炸裂凄まじい爆裂弾の威力は、まったく溶岩化け物には通じないのであった。果たして、日本人は、現代の人智を遥かに凌駕する無敵の如き、完全生物・ゴジラに対し、対抗し得るのであろうか!?
人類は、旧時代のティラノサウルスのような歩き方をする恐竜もどきに滅ぼされてしまうのであろうか?