データベースには、ハードウェアの障害やユーザのオペレーションミスなどによって、データベース障害が発生する。
その際の備えとして、失ったデータの復旧機能が複数用意されている。
バックアップは、データを再構築するために使用できるデータベースのデータコピーのこと。
バックアップには、物理バックアップと論理バックアップがある。
▼物理バックアップ
データファイル、制御アイルなどのデータベースを構築する物理ファイル群のコピーを作成すること。
▼論理バックアップ
Oracle Data Pumpを使用して表やストアドプロシージャなどの定義、データなどの論理データをバイナリファイルにエクスポートすること。
後でそのバイナリファイルをデータベースにインポートすることでリストアする。
Recovery Managerによる物理バックアップ
物理バックアップでは、Recovery Manager(RMAN)と呼ぶ機能を使用して、下記のデータベースを構成する物理ファイル群をディスクまたは、テープなどの記憶媒体にコピーする。
・制御ファイル
・アーカイブREDOログファイル(オンラインREDOログファイルのコピー)
・データファイル
・サーバパラメータファイル
サーバパラメータファイルは、データベースを構築するファイルではないが、多くの場合、RMANでデータファイルのバックアップの際に、同時に取得している。
バックアップは、データベースの通常運用中に定期的に取得すること。
データベースのリストアとは、ファイルが破損しているまたは、削除された場合に、バックアップ媒体にバックアップしてある対象ファイルのコピーを、破損したファイルへ上書きし、元の場所、または新しい場所に正しいデータにすること。
データベース障害が発生した時は、バックアップをリストアしてからリカバリする。