オブジェクト指向プログラミング(Object Oriented Programing = OOP)
オブジェクト指向プログラミング(Object Oriented Programing = OOP)は、大規模なプログラムをわかりやすく、楽に開発できるようにする手法のことです。
オブジェクト指向をなぜ用いるのかというとそれは、「大規模なシステムは、人間が把握しきれない複雑怪奇なものとなってしまう」ことへの克服の手立てとして、
有効であるからということになります。
オブジェクト指向の定義
ソフトウェアやシステムを開発する際に、機能を部品化する考え方のことです。
mainメソッドに結びついて、各種処理を複数のメソッドやクラス(ソースファイル)に分け、それら複数の部品を組み上げて、全体として大規模なプログラムを構築する手法において、
どのように分割した方が、わかりやすくかつ、効率よく開発やメンテナンスができるかを考え、それらを行える根拠に基いて部品化をすることがオブジェクト指向となります。
プログラミングは、どのように組んでも、目的のシステムを組み上げることは可能です。
ですが、人間にとってわかりやすい仕組みに沿って構築することで、規模が大きくなっても、全体像を把握しやすくなります。
さらに大規模なシステムであれば、メンテナンスも数多く必要になってきますが、そのメンテナンスをする際も、人間がわかりやすい作りになっていれば、
修正がしやすくなります。
大規模システムになればなるほど、オブジェクト指向が威力を発揮するといっていいでしょう。
人間は現実世界に生きています。現実の法則に従って行きています。ゆえに人間は、現実の法則に則したものの考え方をするのが、一番自然であり、
無理のなく直感的に把握しやすいのです。
ですが、プログラムの世界はどうでしょう?
物理の法則など現実世界に則した動きは皆無です。なんでもありの世界です。
ゆえに現実世界を無視したことも平気でコーディングできてしまいます。現実世界にそぐわない組み立て方が可能なわけです。
しかし、それではシステムを開発するプログラマの思考が追いつかなくなります。
現実世界に沿った作り方に根ざせば、システム開発も捗ることになります。システム稼働後のメンテナンスもしやすくなります。
オブジェクト指向のメリット
・プログラム開発の柔軟性が上がる
・部品化したプログラムの再利用性が上がる
・プログラム動作の調査や修正など保守性が上がる。