Oracleデータベースでは、データベースを停止させないためのさまざまな機能が搭載されている。データベースによる自己監視に基づいて機能している。
■Oracleの自己診断エンジン
Oracleデータベースによる自己監視は、ADDm(自動データベース診断モニタ)と呼ばれる自己診断エンジンによって、実行されている。
ADDMは、定期的にデータベースのパフォーマンスの状態を自動診断し、その情報をデータベースに格納しています。ADDMによるパフォーマンス診断は、あらかじめ設定されているメトリックに基づいて行われ、診断結果に問題がある場合は、データベース自身がその問題箇所を特定できる仕組みになっている。
メトリックとは、すでに定義されている特定のシステム属性の統計セットです。
また、データベースは、ADDMによる自己診断のために、データベースの状態のスナップショットを定期的に収集している。
▼データベースの状態及びワークロードの監視
EM Express(Enterprise Manager Database Express)を使用すると、データベースの状態やワークロードを監視できる。
EM Expressのデータベース・ホームページには、データベース全体の状態に関する情報が表示され、定期的に更新される。
データベース管理者は、データベース・ホームのページ画面だけで、データベースの状態を把握することができる。
セクション | 表示内容 |
---|---|
ステータス | データベースの状態の概要 |
パフォーマンス | アクティブセッションの情報。過去の傾向情報が表示される。 |
リソース | 最新のデータポイント過去1分間のリソースの使用率 |
SQL監視 | SQLのアクティビティ |
▼パフォーマンスの監視
データベース・ホームのページ画面の上部にあるパフォーマンスメニューからパフォーマンス・ハブを選択すると、指定した期間に使用可能なすべてのパフォーマンスデータが表示される。
パフォーマンス・ハブページのサマリタブでは、デフォルトで、過去1時間のリアルタイムデータが表示される。
パフォーマンス・ハブページにリアルタイムデータではなく、履歴データを表示する場合は、期間の選択フィールドで異なる期間を選択する。