DBMSには、幾つかの種類があります。
年代の古い順にDBMSの種類について、ご紹介しましょう。

■階層型データベース
昔からあるDBMSで、フォルダとファイルのように階層構造でデータを格納するタイプのデータベースになります。
現在もバリバリの現役で、ハードディスクやDVDのファイルシステムは階層型データベースとなっています。

しかしながら、DBMSとしては、現在、あまり使わていません。

■リレーショナルデータベース
「関係代数」と呼ばれる考え方から発案されたデータベースになります。
リレーショナルとは、関係の意味です。
行と列を持つ表形式のデータを格納するタイプのデータベースです。
表形式のデータを扱うデータベースと理解すればよいでしょう。
表形式のデータは2次元データとなります。
横方向に列が並び、縦方向に行が並びます。
Excelシートをイメージするとよいでしょう。
表には名前が付けられ、データベースの中にあるデータを操作するにはSQL命令を使います。

■オブジェクト指向データベース
JavaやC++は、オブジェクト指向言語と呼ばれ、大規模なシステム開発に向いたプログラミング言語です。
これらの言語を最大限活かすためにオブジェクトをなるべくそのまま、データベース内のデータとして格納して扱おうというのが、
オブジェクト指向データベースとなります。

■XMLデータベース
XMLはデータ形式になります。タグと呼ばれるマークアップで文書データを作成します。
HTMLに似た記述になっています。
XML形式で記述されたデータを格納できるのがXMLデータベースとなります。
XMLデータベースは、SQL命令を使用できません。
XMLデータを検索するためには、XQueryという命令を使います。

■キーバリュー型データストア
キーとそれに対する値(バリュー)の形でデータを保存するデータベースです。
単純な作りとなっており、連想配列やハッシュ表などで使われます。
NoSQL(SQLだけじゃない)というスローガンから発展したデータベースです。
列指向データベースとも呼ばれています。