医師のケビン(アイオン・ベイリー)は、妻と長男を連れて、バハマ諸島でサマーバケーションを楽しみに来ていた。
楽しい家族旅行になるはずだったのだが・・・。
息子のたっての希望でカリブ海沖合の無人島にボートで立ち寄ったが、ボートが故障し、無人島に取り残されてしまう。着の身着のまま、手ぶらで出かけて来てしまったことから、内地と連絡も取れず、食料も水もない状態で・・・真夏の赤道直下に無人島に取り残されてしまう絶体絶命のピンチに。
飲まず食わずで2日か3日経つなか、生死を彷徨う妻と子供。
猛暑の中、意識が徐々に薄れ始めた中、奇跡的に近くを通った漁船が救助の手を差し伸べてくれた。
やっと生還できると安堵したのも束の間、救助しようとした漁夫が、助ける代わりに謝礼を要求してきた。
地獄からの生還かと思った中で聞く耳を疑う悪魔の言葉-“妻子を助けてほしければ、百万ドルの金を払え”生死を彷徨う家族の命と引き換えに、漁夫は法外な報酬を医師ケビンに突きつけたのだった。
バカンスの聖地、バハマで起こる血みどろの追跡劇。華やかなカリブ海で賑わうリゾート地に潜む、金がモノを言う社会。極貧層の拝金渦巻く闇社会を背景に描かれたリアルなサバイバル海賊事件だ。
何度も追跡を断念しかける主人公だが、その度に次の手がかりを賢く見つけていく。誘拐された妻と息子を奪還しようとする執念の賜物か。
絶体絶命を必死にかい潜り、最後まで諦めない不屈の精神は、まさに家族愛の真価発揮といったところか。