【食品】in PROTEIN BAR 森永製菓

いわゆるプロテインバー。昨今、はやりのロカボ食品。

高タンパク質&低糖質でメタボリックシンドローム予防の食品だ。

in PROTEIN 【森永製菓公式サイト】

商品の栄養成分表示を見てみるとそこに見慣れない素材名があったので調べてみた。

「ポリデキストロース」という食品素材は、何か?

食物繊維を摂ろう!ポリデキストロース 【大塚製薬公式サイト】

ポリデキストロースは、言わば、食品に使うことができる安全な水溶性食物繊維のこと。

賦形剤(ふけいざい)として、開発された食品素材だ。

賦形剤とは、成型、増量、希釈を目的に食品に添付される添加剤のこと。食品中の油脂や砂糖など総エネルギー量を低下させたい(肥満予防目的)で使用されるのが、ポリデキストロース。

ポリデキストロースは、1981年に米国FDA(食品医薬品局)で低カロリーの食品素材として認可され、1983年に日本でも認可された。

ポリデキストロースの効果

1.糖分の吸収を遅らせ、血糖値の上昇を防ぐ

中国上海大学Zhong教授のもとで行われたグリセミックインデックスに関する試験でポリデキストロースの摂取効果を行っている。120人の学生に対して、大規模な臨床試験で、50gのグルコース単独摂取よりも、ポリデキストロース12gをグルコースと一緒に摂取した方が、血糖値の上昇は緩やかになった。グリセミックインデックスを12%低下させる効果が認められた。血糖値の上昇を緩やかにすることで、インスリン過剰分泌を低減させ、摂取カロリーを脂肪蓄積に回すことを抑制できることが期待できる。

出典:Zhongら:Am J Clin. Nutr.72,1503-9 (2000)

2.胆汁酸を排泄させる

ポリデキストロースの摂取によって、排泄の際、便と共に胆汁酸を排泄する働きがあるとされる。

胆汁酸は、肝臓でコレステロールを原料にして生成されるため、胆汁酸の排泄は、血中コレステロールを減らすことに繋がる。

3.腸内の善玉菌を増やす

ポリデキストロースを健康な成人男女8名に高コレステロール食とポリデキストロースを含む飲料を一緒に摂取させたところ、便の中の悪玉菌の数と検出率が低下した結果を得た。

ポリデキストロースが、腸内の悪玉菌を減らし、その結果として、善玉菌を増やす効果があるとされる。